精密根管治療

キービジュアル
平均来院回数1回~2回

マイクロスコープを使用した
「米国式精密根管治療」

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  • 「マイクロスコープ」で患部を拡大
  • 「ラバーダム」を必ず使用
  • 再発を防ぐ「MTAセメント」
  • 治療前
  • 治療後
  • 治療前
  • 治療後
セカンドオピニオンも受付中~

日本の「根管治療」は再発しやすい

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虫歯などで歯の神経を取る治療を、「根管治療」といいます。

実はこの根管治療は、再発リスクが高いと言われている歯科治療の一つです。

特に、日本の根管治療は欧米と比べると成功率が低いと言われています。

根管治療は「1回目」で成否が分かれます

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歯の神経(歯髄)には、栄養を運ぶための血管が通っています。

しかし、根管治療で神経を失った歯は栄養を受け取ることができなくなるため、時間が経つにつれて脆くなっていきます

さらに、炎症が再発すれば、弱っている歯をさらに削ることになります。

これを繰り返せば、いずれ歯が割れるか、削るところがなくなるかで治療ができなくなり、最終的には抜歯になります

つまり、根管治療は再発しやすい上に何度も繰り返せるものではないため、1回目できちんと成功させなければならないのです。

当院の米国式「マイクロスコープ」根管治療について

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日本の根管治療は低い傾向にありますが、世界基準では根管治療の成功率を高めるための技術や器機が開発されています。

現に欧米では、90%以上の成功率が実現されています。

実は日本では保険診療の制約があることで欧米式の器具や技術が使えないために、治療成績に差が開いてしまっているのです。

当院では、成功率の高い欧米の器具や技術を採用した、「米国式『マイクロスコープ』根管治療」を実施しています。

米国式の根管治療には、以下の特徴があります。

  • マイクロスコープ」「CT」で治療の精度を高める
  • ラバーダム」で再感染防止
  • ニッケルチタンファイル」で患部を確実に除去

これらの特徴について、以下に詳しくご紹介します。

「マイクロスコープ」で治療の精度を高める

根管治療についてお話しする前に、まずは次の画像をご覧ください。
歯の中に見える黒い筋が「根管」です。

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根管は複雑に入り組んでおり、その形状は患者さんごとに異なります。

また、根管は狭いところは直径1㎜にも満たない細さになります。

根管治療では、この狭く複雑な根管から、細菌感染した組織を完全に除去することが成功のカギとなります。

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当院では肉眼では捉えきれないミクロな患部を確実に治療するために、「マイクロスコープ」で視野を拡大しています。

マイクロスコープは視野を十数倍まで拡大できるので、根管の炎症箇所も漏らさず捉えることができます。

「CT」で初期の炎症も見逃さない

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根管は歯の内部にあるため、外からは中の様子が分かりません。

そこで当院では「CT」によるX線撮影を行い、根管の全体像を把握します。

CTは患部を立体的に撮影できるもので、レントゲンよりも鮮明な画像が得られることができます。

次の画像は、同じ患部をCTとレントゲンで撮り比べたものです。

左がCT、右がレントゲンの画像です。

左のCT画像の赤丸で囲んだ黒い影は、根管の炎症箇所を捉えたものです。

しかし、レントゲンで撮った右の画像には、この炎症は写っていません。

つまり、もしもこの患者さんをレントゲンのみで診断していたら、炎症に気付かず放置してしまった可能性があるのです。

このように、CTでの画像診断を行うことは、初期の炎症の見逃し防止に大いに役立ちます。

「ラバーダム」で再感染防止

根管の炎症の原因となるのは、虫歯菌です。

そのため、根管治療で再発を防ぐには、治療中の感染防止策が非常に重要です。

そこで当院では治療中の再感染を防ぐ手段として、「ラバーダム」を採用しています。

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具体的には、シート状のゴムで口腔内を覆い、治療する歯だけを露出させます。

患部とそれ以外が完全に区分けされるため、治療中に唾液や虫歯菌が侵入するのを防げます

「ニッケルチタンファイル」で患部を確実に除去

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根管から感染箇所を除去するときに使用するのが、「ファイル」と呼ばれるヤスリのような道具です。

一般的にはステンレス製のものが使用されますが、当院では、より柔軟性に優れた「ニッケルチタンファイル」を採用しています。

ステンレス製のもと比べ、複雑な根管の形状に柔軟に追従するので、感染組織を隅々までしっかり除去できます。

殺菌しながら洗い流す「EDTA」「次亜塩素酸ナトリウム」

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ファイルで感染箇所を除去した後の削りカスにも虫歯菌が付着しているため、これが根管内に残っていると再発のリスクが高まります。

しかし、無数の微細な削りカスをすべて除去することは難しいため、そのまま被せ物をしてしまう歯科医院も少なくありません。

当院では感染箇所を除去した後に、「EDTA」「次亜塩素酸ナトリウム」で根管内を洗浄します。

いずれも殺菌力に優れた薬剤で、根管内に残った削りカスや虫歯菌を殺菌しながら洗浄し、再発リスクを低減します。

「MTAセメント」で殺菌・密閉

感染箇所の除去と洗浄が済んだら、根がなくなって空洞になった部分を「充てん剤」で埋めていきます。

この時、治療部位をしっかり密閉しないと隙間から虫歯菌が侵入しやすいため再発のリスクが残ってしまいます。

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そこで称されるのが「MTAセメント」という充てん剤です。

MTAセメントは非常に優れた充てん剤で、以下の特徴を持ちます。

  • 固まる際に膨らんで歯に密着するため、隙間ができない
  • 強い殺菌力で菌の再繁殖を抑える
  • 硬度に優れ、歯を内側から支える
  • 歯を保護できる

これらの取り組みによって、当院の根管治療は欧米と同等の成功率を実現しています。

難症例で抜歯を避ける「歯根端切除術」

根管治療後に炎症が再発するケースでは、根の先端に膿が溜まってしまうことがあります。

特に炎症が酷い場合は、通常の根管治療での治療は困難です。

そのため、こうした症例では抜歯を選択されることもあります。

しかし、当院では「歯根端切除術」という術式によって、抜歯せずに治せる可能性があります。

具体的には、歯茎を切開して炎症を起こしている根の先端と膿の袋を切除する治療方法です。

悪い部分だけを除去できるので、歯は抜かずに残すことができます。

患部を切除した後の空洞部分は血液で満たされ、しばらくすると骨が再生していきます。

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注目!治療精度を左右する「被せ物の精度」

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根管内を充填剤で密封した後、最後に「被せ物」を装着して治療は完了します。

この被せ物の質は、根管治療の成功率に直結します。

例えば、次の表は米国の研究データで、
根管治療の精度と被せ物の精度の関連性を示しています。

「根管治療」の精度

「被せ物」の精度

成功率

パターン1

自費

91.4%

パターン2

自費

67.6%

パターン3

保険

44.1%

パターン4

保険

18.1%

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ご覧のように、保険治療と自費治療の成功率には大きな差が生じます。

この理由は、保険診療で用いられる被せ物は、経年劣化により歯との間にわずかなすき間が生じることがあります。

その結果、隙間から細菌が侵入し、治療部位の再感染が起こる場合があります。

一方、自費治療であれば、被せ物の精度も高く歯と被せ物をピッタリとフィットするため、
細菌が侵入するリスクも軽減できます。

「根管治療を繰り返している」「再発させたくない」という方は、被せ物の精度にもこだわってみてください。

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当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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